チベスナノート

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物理学

境田太樹 『流体力学: 「流れ」を方程式で表すとは』前半の個人的まとめ

論理展開 1.流体の運動を数式で表す 隙間なく空間中を占有し、決まった形を持たず、力を加えると容易に変形する気体や液体をまとめて「流体」と呼ぶ。流体力学はこの運動を扱う学問である。 流体の運動方程式の導出は、流体を「流体粒子」と呼ばれる微小部分に分…

阿部龍蔵『物理テキストシリーズ6 量子力学入門』の個人的まとめ

論理展開 第1章 量子力学は解析力学の言葉で記述され、また解析力学とよく似た形式をとる。よって、まずは解析力学を軽く復習しよう。 質点が平衡状態にあるとき、任意の微小の仮想変位に対して、仮想仕事はゼロになる。このアイデアは束縛条件があるときに…

極座標のラプラシアンを円筒座標経由で出しましたよって話

上手くやると対応関係が見えてきて若干や早かったりする が、それでもツライさんなのだ

砂川重信『物理の考え方1 力学の考え方』の個人的まとめ

論理展開 科学史のスタートとしてコペルニクスの地動説を挙げるところから本書はスタートする。このシリーズ(砂川先生)の特徴として、このように物理や科学の領域で必要な思考や歴史にも少し触れている。 まず、運動の法則の解説から始まる。ガリレイ変換や…

長岡洋介「電磁気学Ⅰ」の個人的まとめ

(整備中) 論理展開 1,電荷にはたらく力 電気的現象の理解と応用はここ1世紀のうちに一気に進んだ。現在では、電荷を担う電子や陽子なども見つかっている。一方で、電荷保存則が破れる変化は見つかっていない。電気と磁気にまつわる電磁気学の学習を始めよ…

砂川重信『物理テキストシリーズ4 電磁気学』の個人的まとめ

論理展開 具体例や式計算などを省いて論理の流れだけを追っていきます。 1章 1章の目的はクーロンの法則を近接作用的な形に書き換えることである。 実験事実として点電荷のクーロンの法則を認める。 電荷密度やデルタ関数を考えることでこれを拡張。 ステラ…