チベスナノート

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内田樹「勇気について」の個人的まとめ

論理展開

論理展開を纏めます。

 

 

今の日本人には勇気が足りない。

昔は勇気を持つべしと刷り込まれてきた。

勇気とは孤立を恐れないことである。勇気重視は戦前戦中で大勢に流されたことで、亡国の危機を招いた反省によるものだ。

一方、ジャンプは友情・努力・勝利を基本にする。

友情は周りからの理解を必要とする点で、孤立の勇気と相性が悪い。

かつての「勇気・正直・親切」は何かを達成する手段ではない。一方で、「友情・努力」は勝利のための手段だ。

心と直感を信じ、周りから孤立する「勇気」こそ、必要なのだ。

 

 

所感

難解な語句もないけれど、モヤモヤする。

わかりやすいようで、すごく難しい気がする。

(この文章には、何故「勇気」が必要か、つまり、勇気が成功を招くのかどうかということについての言及はない。友情は勝利という結果を招くのに、だ。これは勇気・正直・親切が何かを達成する手段ではないという部分に通じているのだろう。)

 

そんなに難しい話でもないのかも。「勝利したかどうか」が基本価値となってしまった現代に、疑問を投げかけているのかも。結果よりも過程を重視すべき。

人間の自由意志を尊重するってだけなのか。

 

 

でも、孤立する勇気はいい面ばかりじゃない。陰謀論は周囲からの孤立を勇気と呼び、伝播していくのかもしれない。

 

 

追記…勇気と友情は互いに対立する概念だから、一方が流行れば必ず揺り戻しが来る。どこかで調和が必要なのかも

 

追記2…そう言えばジョジョはジャンプで連載されてたのに勝利そのものより「意思」を優先してましたね。凄い

 

 

ん、こういう風にまとめておこうかな。

 

君の価値は、周りの評価や未来の功績なんかじゃ定められない