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戸矢学『スサノヲの正体 ヤマトに祟る荒ぶる神』の個人的まとめ

前書き 最大最強の神・スサノヲ

祇園神社の大祭より、スサノヲ(=牛頭大王)は怨霊神とわかる。一方で、スサノヲはとても英雄的な神話もある。この正体を追っていきたい。

第1章【高天原編】異端児として生まれたスサノヲ

スサノヲが高天原に向かう姿は、まさしく荒ぶる神だ。(余談…アマテラスとスサノヲは誓約で神代七代に判断を仰いだのではないか?)スサノヲは高天原を追放された。これは比較的軽い罰だ。スサノヲは一体何処に追放されるのか?

大祓に書かれる天津罪と国津罪は、太陽信仰のヤマトにとって禁忌であった。スサノヲはこれを破った「非大和的」存在だ。出雲建国は、スサノヲの原罪から始まっている。

スサノヲには、いくつもの特異性がある。追放される(失楽園)というのは、どうも日本人らしからぬ罰だし、髭と爪を切られるのも珍しい。スサノヲ神話はどことなく西洋の神話とも似ている。スサノヲは元から高天原の住人ではなかった。スサノヲ神話が出雲風土記にないことから(スサノヲは出雲大社に祀られていない。)、彼が原罪を背負ったのはヤマトによる意思だろう。スサノヲは黄泉の国には結局行かなかった。これは別のエピソードを挿入したための齟齬だ。祭りの元は岩戸開きだ。「アマテラスの怒り」を鎮め、「暗黒の世界という祟り」を治めるためだ。

スサノオの原罪は、社会的に必要だったのだ。

 

 

第2章【京都編】怨霊神となったスサノヲ

第3章

第4章

第5章