チベスナノート

仙台で物理やってます。更新情報はtwitterをご覧ください。

ベクトル解析

境田太樹 『流体力学: 「流れ」を方程式で表すとは』前半の個人的まとめ

論理展開 1.流体の運動を数式で表す 隙間なく空間中を占有し、決まった形を持たず、力を加えると容易に変形する気体や液体をまとめて「流体」と呼ぶ。流体力学はこの運動を扱う学問である。 流体の運動方程式の導出は、流体を「流体粒子」と呼ばれる微小部分に分…

志賀浩二『ベクトル解析30講』の個人的まとめ

第1講 物理の発展の中で生まれた向きと大きさを持つ量であるベクトルは、和とスカラー倍のみの線型性のみが注目され、抽象数学の中に取り込まれた。この性質を持つ数学的対象である「ベクトル空間」から話を始めることとしよう。 第2講 ベクトル空間の公理は加…