チベスナダイアリー

仙台で物理やってます。

長岡洋介「電磁気学Ⅰ」の個人的まとめ

(整備中)

砂川先生の教科書との相違点を主にあげていきます。

 

全体として内容は砂川先生のよりも優しい。具体例も多く、問題数もこっちのが多い。

 

1,電荷にはたらく力

原子構造(現代的視点)から電荷についての説明を行っている。(砂川先生の方ではかなり歴史的な風味が強かった気がする)

電荷保存則をこの段階で明記している。

クーロンという単位の問題点。

ベクトルとスカラーの基礎的な説明。力のモーメントの基礎的な説明。

電荷を動かした時もう一方の電荷はどうなるのかという点から近接作用の立場を説明する。

2,静電場の性質

積分系の電場法則を先に導く!(微分形に直すのは3章までやらない!)

電荷電荷分布の話を扱わない。(デルタ関数を用いない。)

ガウスの法則は直感的に成り立つとする。

電場中の電荷にかかる力が保存力であることをエネルギー保存則から既知として「渦なしの法則」を導く。(線積分が経路によらない条件を数学的に導いて、その条件を満たすことから保存力であるとする砂川とは毛色が違う。)

基本的に静電エネルギーの話は点電荷のみ!

流体の例を出し、それとの対応を明確化する目的で電束密度を導入する。

3,静電場の微分法則

近接作用の立場に立って微分形に直すという動機はこっちの方がわかりやすいと思った。

rotの意味がわからなくなってきた。要復習。

ポアソン方程式についての記述はこっちのが好き。

でも、ガウスの法則と「渦なしの法則」で静電場の基本法則が全て満たされるのかには疑問が残る書き方。確かに解は一意に決まるけれども…(砂川は実際にクーロンの法則を代入してみていた)

4,導体と静電場